子どもがいたら…そんな想いにふれた万博の午後
昨日、母と一緒に万博へ行ってきました。
2人での2回目の訪問。

「できるだけたくさんパビリオンを見せてあげたい」
「前回よりもっと楽しんでもらえたら」
そんな気持ちで、少し早起きして出かけた朝でした。
暑さも人の多さも、ある程度覚悟していたけれど、それを上回るような濃い一日になりました。
関西の魅力を感じられる展示、最先端の技術に圧倒された時間、そして、ふとしたところで出会った一人の小さな女の子の笑顔で心まで癒されて!

まず最初に訪れたのは、事前予約していた「関西パビリオン」。
関西各地の魅力がそれぞれ丁寧に紹介されていて、特に印象に残ったのは兵庫県と滋賀県の映像。
まるでその場にいるような臨場感があって、映像だけで旅した気分に。
和歌山県や京都府は展示スタイルでしたが、スタッフの方々の丁寧な説明のおかげで、より深く楽しめました。
次に並んで入ったのは、PASONAのパビリオン。
これは本当に圧巻。iPS細胞で作られた心臓や心筋シートなど、最先端の医療テクノロジーにふれることができて、驚きと感動の連続でした。
液晶パネルのようなブロックが自由に形を変えながら映像を映し出していた演出も、まるで未来をのぞいたようで、ずっと見ていたくなるような世界でした。

その後は、母の強い希望で「月の隕石」を見に行きました。
実は1970年の大阪万博のときに「月の石」が展示されていたらしく、母はその記憶がずっと心に残っていたようでした。
今回、6月末まで「フューチャーライフヴィレッジ」で展示されていると知って、
「どうしても見たい」
と話していたので、叶ってよかったなと思います。
そのあとは、少し人混みを避けて、西ゲート近くにある穴場のベンチへ。
たまたま見つけたその場所で、母が作ってきてくれたお弁当をふたりで並んで食べました。
おにぎりの味に
「やっぱり母の味やなぁ」
と思いながら、
タープで太陽の光から守ってくれるのと風が心地よくて、あの時間はなんだかとてもやさしかったです。

午後は水辺をゆっくり歩いたり、コモンズに入ったり。
そんなふうにゆるやかに時間を使ったあと、奇跡的に当日予約が取れた「パナソニックのパビリオン」へ。
そこで、思いがけず心がほどけるような出会いがありました。
一緒のグループになった、小学校3年生くらいの女の子。
かわいらしい顔立ちで、私の方をちらちら見ながら、なんとなく構ってほしいような雰囲気。
「暑いね〜」
と声をかけて、持ってきていた扇風機の風を送ってあげると、照れながらハニカミ笑顔で
「うん。」
と返してくれて。
それだけで、なんだかとてもあたたかい気持ちになりました。
その後もパビリオン内で何度か近くに来てくれて、少し話をすることもできて、短いながらもやさしい時間になりました。
普段、小さな子どもと関わることはあまりないけれど、こうして自然に寄ってきてくれる子には、そのときできる精一杯で関わりたい。
もちろん、いろんな考え方の親御さんもいることも承知しているので、失礼のないように、そっと心を寄せるくらいはできたらいいな、と思っています。
ときどき、「子どもがいたら…」と考えることもあるけれど、私は自分で“いない人生”を選んだつもり。
だからこそ、こうして一瞬でも心をふれ合わせられる出会いがあると、その人生にも、あたたかさがちゃんとあるなと、感じられるのです。
母に後悔してほしくなくて計画した2回目の万博。
気がつけば、私のほうがたくさんの感情をもらっていました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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