家族写真、いつのまにかゼロ枚でした。
スマホの容量がいっぱいになってきたので、写真フォルダを整理していたら、最近亡くなったバーのマスターの写真がふと出てきました。
2、3年前にお店で撮らせてもらった写真。
みんなで楽しくお酒のを飲んでる姿を見ながら、笑っているマスターは本当に素敵な笑顔で。
見つけた瞬間、胸がきゅっとなったけど、それ以上に
「あぁ、残っててよかったなぁ」
と思えました。

私自身、写真を撮られるのが昔から苦手で、自分の姿がスマホに残っていることはそんなに多くないんです。
それは、うちの両親も一緒で…。
父が3年前に亡くなったときに
「遺影どうする?」
という話に。
正直、かなり困りました。
もちろん、私以外の家族は誰も父の写真なんて撮ってないし!
これで私が撮ってなかったらどうなってたのか、とも思ったけど、それは心の中で思っておくだけで。
数少ないスナップ写真の中から、角度や表情がよさそうな1枚を探して、なんとか仕上げてもらいました。
参列してくれた方々は
「いい写真やね」
とか
「お父さんらしい、いい顔してるね」
と言ってもらえたけれど、やっぱりどこかで
「もっとたくさんの写真から選べてたらなぁ…」
という気持ちが残ったんですよね。

調べてみると、こういうケースって実は多いみたいです。
写真が残っていない、または「本人らしい表情がない」という理由で、遺影写真を選ぶのに苦労するご家族って少なくないそうなんです。
母は今も元気だけれど、これがまた頑なに写真を拒むタイプで!
「もう年やから」
とか
「顔写したくない」
なんて、いつも言っては写真を拒みます。
でも、その気持ちもすごくわかるんです。
年を重ねると、シミやしわ、自分では見たくない部分に目がいってしますもんね。。。
とくに女性はそうかもしれない。
でもね、それでもやっぱり、年に1回ぐらいは…。
たとえなんでもない日でも、何気ない家族の写真を撮っておくって、すごく大事なことなんじゃないかなぁって思えてきて。
別にスタジオで撮らなくてもいいんです。
どこかに出かけたとき、一緒に食事したとき、
「ちょっと写真撮らへん?」
って聞いてみるだけで十分ですよね。
写真って残された人からすると、唯一、その人と会える手段と言うか。
何も無いって、やっぱり寂しい。
今度、兄が帰省してくるタイミングで、その話をして協力してもらうようにしよう。
私だけだと断られる写真も、兄が一緒なら、何とかお許しが出るかもしれません笑
最後までお読みいただきありがとうございます。
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