心がふわっと満たされる、私の“処方箋”
なんとなく元気が出ない日ってありませんか?
私は何ヶ月かに1回かあるんです。
特に理由があるわけじゃないのに、心の奥のほうがどんよりしてて、何もする気が起きなかったり。
そんなとき、私にはそっと聴きたくなる曲があって。
たとえば、ABBAの「Dancing Queen」。
アラフィフの私は、この曲が流行った当時には生まれていなかったけれど、初めて聴いたときから、なぜか心の中にスッと入ってきました。
キラキラしたメロディと、踊り出したくなるようなリズム。
なのに、どこか切なさもあって、心の奥が少しずつ満たされていくような。
思い出すのは、むかし観に行った劇団四季の『マンマ・ミーア!』の舞台。
しかも初めて観たのが千秋楽で、それはそれはすごい盛り上がりでした。
観客みんなが立ち上がって、ラストは「Dancing Queen」に合わせて拍手したり、体を揺らしたり、一緒に歌ったり。
あの一体感と高揚感は、今もずっと心の中に残っています。
たぶんその思い出もあって、この曲を聴くと、私はふわっと元気になれるのかもしれません。

他にも、Lisa Loebの「Stay」も私のお気に入りなんです。
90年代を代表する1曲で、当時は何となく耳にしていたけれど、今あらためて聴くと、胸の奥がきゅっと締めつけられるような感覚になる。
曲の途中のテンポや声のトーンの揺れが、なんとも言えず切なくって。
今、英語を少しずつ勉強しているのもあって、いつかこの曲を、自分の言葉として“歌える”ようになれたらなぁ、なんて密かに思っています。

そして、Grover Washington Jr.の「Just the Two of Us」。
これもまた、静かに私の心を整えてくれる曲。
20年ぐらい前にたまたま聴いたときには、正直あまり響かなかったんですよね。
でも、数年前にふと思い出して聴き返したとき、まるで別の曲のように感じました。
歌詞の意味や、メロディのやさしさ、なにより、その時の自分の心の状態によって、こんなにも音楽の受け取り方が変わるんやなぁ、と不思議に思ったりして。

若い頃は、ただノリが良くて楽しい曲を選んでいたけれど、今は、
「この曲を聴くとあのときの自分を思い出す」
とか、
「なんか気持ちが整う気がする」
という感覚で、音楽と付き合っている気がします。
きっと、誰の中にも「これは私の曲」っていう1曲がありますよね。
その曲を聴くと、ふっと肩の力が抜けて、呼吸がしやすくなるような。
アラフィフになった今、それがなんだかとてもいいなぁって思えます。
若いときにはなかった感覚かもしれません。
音楽に詳しいわけじゃないけれど、
“好きなものは好き”
という気持ちを、素直に大切にできるようになったことが、なんだかうれしい今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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